第48回代田賞選考結果
代田賞
・該当なし
代田賞奨励賞
・該当なし
第48回代田賞選考評
2024年8月18日(日)午後1時より、オンライン会議にて第48回代田賞選考委員会を開催した。7名の選考委員のうち、6名が出席し、当日会議に出席できなかった形井秀一委員からは選考対象論文に対する事前評価結果の提出があった。よって代田賞選考委員会規程に基づき会議は成立した。津谷喜一郎委員長が議長を務め、委員による事前評価結果の内容も踏まえながら慎重な審査が行われた。
今回の応募論文は1編、代田賞選考基準に基づき事務局が検索して選考対象に加えた論文は9編であり、合計10編(日本語7編、英語3編)が審査対象となった。厳正な審査の結果、今回は代田賞・代田賞奨励賞ともに「該当なし」とすることが決定された。
調査研究、実験的要素の強い研究、患者または体調不良者を対象とした臨床的研究、スポーツや美容に関する研究、経絡経穴の現象を検証する研究など、取り組まれたテーマはさまざまであり、力作も多かった。代田賞の趣旨のひとつである鍼灸の向上発展への貢献が期待できる一方、研究方法、結果の分析と解釈、論文執筆、研究の規模、研究倫理などのいずれかの観点から、授賞とするには質が十分でないと判断された。プロトコールにある重要な情報を記載していない論文や、期待とは異なる結果に対して誠実に向き合って考察を展開していない論文に対しては、委員から厳しい指摘もあった。
残念ながら今回は授賞に至らなかったが、自薦および他薦から漏れている優れた論文もあると思われる。今後も代田賞に奮って応募いただくとともに、優れた論文についてはぜひ推薦いただきたい。
代田賞選考委員会
代田賞運営事務局