代田賞

代田賞とは

 代田賞は、日本の鍼灸師によって行われた優れた研究に対して授与される賞です。

 代田文誌先生は明治33年(1900年)長野県に生まれ、青年期に重症の肺結核となりましたが、養生、精神修養、そして仏道信心によって回復し、それから薬草と灸療によって完全な健康体に戻りました。そののち鍼灸師の資格を取得して澤田健先生に師事し、症例を踏まえた随筆や研究で世に知られるようになり、不朽の名著「鍼灸治療基礎学」「鍼灸真髄」などを執筆するとともに、臨床活動や講演を通して日本鍼灸の発展のために尽力されました。東洋医学と西洋医学の両者を深く理解し止揚することによって新しい医学の在り方を求めた代田文誌先生の治療哲学は、今日に至っても著書を通して多くの鍼灸師に影響を与えています。(多留淳文1993および安雲和四郎2002の代田文誌紹介文より一部引用)

 代田賞は、このように日本鍼灸に多大な貢献をされた代田文誌先生の「遺徳功績を顕彰し、併せて先生畢生の悲願とされた鍼灸の向上発展に資するため」(『代田文誌先生顕彰会設立趣意書』より)に創設された代田文誌先生顕彰会(1975年設立2006年解散)が、1977年から毎年代田先生の命日の9月25日に授与してきました。顕彰会が解散した2006年以降は、医道の日本社が事務局を担当し顕彰会の役割は代田賞選考委員会に移管されました。そして、2021年より森ノ宮医療学園が事務局を担当することになりました。ちなみに森ノ宮医療学園創始者のうち清水千里と米山博久が顕彰会世話人9名に含まれていました。また、代田文誌先生は当学園の初代学鑑に就いておられました。

募集要項

要 項
  1. 1.

    応募論文は、当該授賞年の前年に国内外の学術雑誌に発表したもの。自薦・他薦を問わない。本の1章でも可。

  2. 2.

    選考の対象は、原則として以下の条件を満たすこと。

    1)日本の鍼灸師または鍼灸学生による研究

    2)患者や健康者を対象とした臨床的研究

    3)鍼灸の有効性・安全性・経済性・技術開発・社会的意義などに関する内容

  3. 3.

    研究の質、独自性、およびエビデンスの強さのグレードが参考とされる。ただし一例報告や質的研究などを除外するものではない。

  4. 4.

    選考委員の論文は選考対象としない。ただし指導者あるいは共同研究者であれば差し支えない。しかし、選考議決権を持たない。

  5. 5.

    共著者に非鍼灸師が入っている場合、各著者それぞれの役割を問い合わせることがある。

  6. 6.

    事務局でPubMedと医中誌Webを用いた事前検索を行い、ランダム化比較試験とメタアナリシス論文を選考対象に含める。

  7. 7.

    選考過程において、選考委員会が審査のために論文に関する生データを請求して、著者がこれに応じない場合は、選考対象としない。

  8. 8.

    事務局は、著者の知的財産を保護し、著者の生データなどの管理・返却・消去を徹底する。

受 賞
  1. 1.

    代田賞:1名。賞状ならびに副賞賞金30万円

  2. 2.

    代田賞奨励賞:賞状ならびに副賞賞金10万円

  3. 代田文誌先生の命日である9月25日以降に贈呈する

  4. 受賞者氏名、授賞理由、および受賞論文(著作権所有者から転載許可が得られた場合)
    またはその抄録は、授賞後1年以内に森ノ宮医療学園出版部が発刊する『Tehamo』誌上に掲載する

応募方法
  1. 1.

    応募:自薦・他薦は問わない(応募論文は返却しません)。

  2. 2.

    応募書式:こちらから所定の書式をダウンロードし必要事項を記入の上、論文のコピーとともに郵送。

応募期限
  1. 2022年6月末日(必着)

郵送先
  1. 〒537-0022 大阪府大阪市東成区中本4-1-8 森ノ宮医療学園出版部内

  2. 代田賞運営事務局 ☎06-6976-6889

受賞一覧

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代田賞 奨励賞(佳作賞) 選考委員長
第45回 2021年
(令和3年)
該当なし

該当なし

津谷喜一郎
第44回 2020年
(令和2年)
該当なし

松浦悠人,他「うつ病と双極性障害うつ状態に対する標準治療による助走期間を考慮した鍼治療3ヵ月間の上乗せ(add-on)効果と持続効果:過去起点型コホート」(2019.5)

津谷喜一郎
第43回 2019年
(平成31年)
該当なし

三原優子,他「頭部鍼刺激が顔面部に与える影響」(2019.10要旨)

中本真暢,他「モグサ燃焼時の香りが自律神経機能に及ぼす影響」(2019.10要旨)

津谷喜一郎
第42回 2018年
(平成30年)
該当なし

加藤竜司,他「鍼灸院通院患者の受療状況と満足度に関する横断研究」(2018.10要旨)

青木佑子,他「運動直前の鍼刺激がランニングパフォーマンスに及ぼす影響30mスプリントによる検討」(2018.10要旨)

津谷喜一郎
第41回 2017年
(平成29年)

Iimura K,et al. “Effects of a gentle, self-administered stimulation of perineal skin for nocturia in elderly women: A randomized, placebo- controlled, double-bind crossover trial”(2017.10要旨)

Matsumoto T, et al. “Safety of smoke generated by Japanese moxa upon combustion”(−)

津谷喜一郎
第40回 2016年
(平成28年)
該当なし

下市善紀,他「腰痛患者に対する鍼治療−日本で実施されたRCTのシステマティックレビュー−」(2016.10要旨)

津谷喜一郎

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代田賞 奨励賞(佳作賞) 選考委員長
第39回 2015年
(平成27年)
該当なし

渡邉大祐「エビデンスに基づく足三里・支溝穴の効能」(2015.10要旨)

津谷喜一郎
第38回 2014年
(平成26年)
該当なし

新原寿志,他「鍼灸臨床における有害事象に関するアンケート調査−国内の開業鍼灸院を対象として−」(2014.10要旨)

津谷喜一郎
第37回 2013年
(平成25年)

Suzuki M, et al.“A randomized, pla- cebo-controlled trial of acupuncture in patients with chronic obstructive pulmonary disease(COPD): The COPD-Acupuncture Tria(l CAT)” (2013.10要旨)

中村真通,他「治療スタイル別に見た鍼灸の直後効果」(−)

藤本幸子,他「腰痛に対する腰部への鍼の刺入深度の違いによる治療効果の相違−ランダム化比較試験−」(−)

津谷喜一郎
第36回 2012年
(平成24年)
該当なし

福田晋平,他「パーキンソン病に対する鍼治療の臨床効果に関する研究−ランダム化比較試験(RCT)による検討−」(2012.10)

津谷喜一郎
第35回 2011年
(平成23年)
該当なし 該当なし 津谷喜一郎
第34回 2010年
(平成22年)
該当なし

清水洋二,他「排卵障害女性の糖代謝及び月経周期に対する鍼の効果」(2010.10)

津谷喜一郎
第33回 2009年
(平成21年)
該当なし

冨田賢一,他「夜間頻尿に対する温灸治療の効果−ランダム化比較試験を用いた検討」(2009.10)

津谷喜一郎
第32回 2008年
(平成20年)
該当なし

中島美和,他「ランダム化比較試験による頚肩部痛に対する鍼治療と局所注射の検討」(2008.10)

津谷喜一郎
第31回 2007年
(平成19年)
該当なし

校條由紀,他「知熱灸による爪白癬の治療」(2007.11)

津谷喜一郎
第30回 2006年
(平成18年)

金子泰久,他「トライアスロン競技後の筋肉痛に及ぼす円皮鍼の効果」(−)

該当なし 津谷喜一郎
第29回 2005年
(平成17年)
該当なし

松本淳,他「過敏性腸症候群の患者に対する鍼灸治療の検討」(2005.10要旨)

森秀太郎
第28回 2004年
(平成16年)
該当なし 該当なし 森秀太郎
第27回 2003年
(平成15年)
該当なし

蛯子慶三「顔面神経麻痺の鍼治療」(2003.11,12)古屋英治,他「肩こりに及ぼす円皮鍼の効果−偽鍼を用いた比較試験」(−)

森秀太郎
第26回 2002年
(平成14年)

吉川信「慢性関節リウマチ患者に対する鍼灸治療効果の検討」(2002.10.12)

沢崎健太,他「企業労働者における運動器症状への鍼治療の効果と医療費との関連性に関する検討」(−)

森秀太郎
第25回 2001年
(平成13年)
該当なし

中井さち子,他「ラットの糖尿病性肝障害に対する灸療法の効果の研究」(−)

山村秀夫
第24回 2000年
(平成12年)
該当なし

崔邁,佐伯律子「脊柱疾患に対する中国鍼、按摩による治療効果の研究」(2000.5)

山村秀夫
第23回 1999年
(平成11年)
該当なし 該当なし 山村秀夫
第22回 1998年
(平成10年)
該当なし

山口大輔,松本勅「家兎腰部鍼刺激が坐骨神経幹の血流に及ぼす影響」(−)

山村秀夫
第21回 1997年
(平成9年)
該当なし

北小路博司,他「過活動性膀胱に対する鍼治療の有用性の検討」(−)

豊田勝良,他「便秘に対する鍼治療方法とその効果の考察」(1996.5,7)

山村秀夫
第20回 1996年
(平成8年)
該当なし 該当なし 山村秀夫

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代田賞 奨励賞(佳作賞) 選考委員長
第19回 1995年
(平成7年)

尾崎朋文「刺鍼の安全性についての局所解剖学的検討」(1995.6)

該当なし 山村秀夫
第18回 1994年
(平成6年)
該当なし

小松秀人「腰痛の臨床研究」(1994.4,5)

山村秀夫
第17回 1993年
(平成5年)
該当なし

藤抜龍治「糖尿病性末梢神経障害の下肢症状の鍼治療」(1993.5)

黒野保三,他「不定愁訴症候群に対する鍼灸治療の検討」(−)

山村秀夫
第16回 1992年
(平成4年)
該当なし 該当なし 山村秀夫
第15回 1991年
(平成3年)
該当なし

北出利勝「Dフェルニアラニンによる鍼鎮痛及び鍼麻酔の通電効果の研究」(1991.10抄録)

鈴木由紀子「腎兪穴置鍼の生理学的意義とその効果」(1991.10抄録)

山村秀夫
第14回 1990年
(平成2年)
該当なし

中尾正人「鍼灸臨床からみた膝関節症の病態把握に関する検討」(1990.10抄録)

山村秀夫
第13回 1989年
(平成1年)

藤抜龍治「腰部脊柱管狭窄症の鍼灸治療に関する研究」(1989.10,1990.1)

該当なし 山村秀夫
第12回 1988年
(昭和63年)
該当なし

遠藤美咲「月経困難症者の体表所見及び月経困難症に対する三陰交皮内鍼の予防効果」(1987.12,1989.1)

山村秀夫
第11回 1987年
(昭和62年)
該当なし

大野安持「石灰沈着性腱板炎、化膿性筋炎、石灰沈着に対する鍼の応用」(1986.11)

田山文隆「ハリ通電刺激の効果に関する臨床生理学的研究」(1987.10抄録)

大島良雄
第10回 1986年
(昭和61年)

向野義人「肥満における耳鍼療法の有効性と機序」(1986.10)

矢沢一博「麻酔動物における鍼および皮膚の侵害性刺激によって誘発される心臓及び膀胱の反射性反応の神経学的機序」(1986.11抄録)

大島良雄
第9回 1985年
(昭和60年)
該当なし

篠原昭二,他「膝関節周囲圧痛点に関する臨床的研究」(1984.10)

大島良雄
第8回 1984年
(昭和59年)
該当なし

藤原知,他「経穴の形態学的機構に関する研究」(1983.6,9,10,11)

黒野保三,他「鍼刺激のヒト免疫反応系に与える影響」(1984.10)

大島良雄
第7回 1983年
(昭和58年)
該当なし 該当なし 大島良雄
第6回 1982年
(昭和57年)

武重千冬「内因性の疼痛抑制機構」(1982.10)

該当なし 大島良雄
第5回 1981年
(昭和56年)
該当なし 該当なし 大島良雄
第4回 1980年
(昭和55年)

鎌野俊彦「低周波通電療法の皮膚温変化と臨床効果に関する研究」(1980.10)

陶棣土「はり治療とツボ」(1980.4)

渡辺一男,武山貢次「鍼による眼−頚筋反射の研究」(1980.11)

大島良雄
第3回 1979年
(昭和54年)
該当なし 該当なし 大島良雄
第2回 1978年
(昭和53年)
該当なし 該当なし 大島良雄
第1回 1977年
(昭和52年)
該当なし

鎌野俊彦「鍼麻酔・鍼治療の臨床応用」(1977.10)

北出利勝「耳鍼穴の疼痛閾値に及ぼす影響」(1977.11)

大島良雄

応募用紙ダウンロード

代田賞応募用紙(PDF版又はWord版)をダウンロードし、印刷して使用できます。

代田賞選考委員会

  • 委員長

    津谷 喜一郎

    TSUTANI KIICHIRO

  • 委員

    形井 秀一

    KATAI SHUICHI

  • 委員

    川喜田 健司

    KAWAKITA KENJI

  • 委員

    佐藤 正人

    SATO MASAHITO

  • 委員

    東郷 俊宏

    TOGO TOSHIHIRO

  • 委員

    吉川 信

    KIKKAWA MAKOTO

  • 委員

    山下 仁

    YAMASHITA HITOSHI

お問い合わせ

〒537-0022 大阪府大阪市東成区中本4-1-8

森ノ宮医療学園出版部内 代田賞運営事務局

TEL:06-6976-6889

FAX:06-6973-3133

受付時間10時~18時(土・日・祝・専門学校休校日を除く)

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